2016年 アジア系アメリカ人リーダー訪日プログラム

2016年度参加者

助成:

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米日カウンシルは、日米関係に関わりを持ち造詣の深いアメリカ人リーダーの構成を多様化させ続けていくことが重要だと考えています。現在、アジア系アメリカ人が州議会議員に選出されるケースが増えてきており、このような議員たちは自らの選挙区で影響力が強く、またそれぞれのコミュニティーで積極的に活動を展開しています。米日カウンシルは、アジア系アメリカ人リーダーたちと連携して、米国の立法機関において日米関係についての理解を広め、また多様なアジア系アメリカ人リーダーたちと日本の政界、政府、ビジネス界、市民社会のリーダーたちとの繋がりを醸成することが重要だと考えています。

参加者はプログラム終了後、国際・米国内・各地域と広範囲に亘る米日カウンシルのネットワークとのつながりを維持することによって、日米関係において活発な役割を果たし続ける機会に恵まれます。米日カウンシルも全米州議会議員アジア太平洋系アメリカ人幹部会と州議会全米協議会との連携を継続していきます。参加者が日米関係への関わりを深めるためのネットワークはすでに整っており、米日カウンシルは参加者のつながりを持続させるよう、後押しをしていきます。

2016年度プログラム

3年目となる2016年度は、6名の議員が12月2日から10日にかけて東京、京都、大阪を訪問しました。

「日本人の静かな楽観主義や、目的を持って熱心に進むことに対する揺るぎない信念は、日本を更に発展させるだろうと信じています。私は以前に増して、日本や日米関係に関心を持つようになり、私たちの関係を更に改善するため、あらゆる形で貢献したいと考えています。」

– – マーク・キーム議員

「アジア系アメリカ人として私は、しばしば見 た目で判断されたり、全てのアジア人を等しく代表しているという期待をかけられたりしてきました。この経験により、私は新たに 成長し、アジア系アメリカ人の各コミュニティの文化やニーズをより深く理解したいと思うようになりました。」

– – ミア・スーリン・グレガーソン議員

プログラムの概要はこちらでご覧ください。

写真

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2016年度参加者

ウィリアム・C・エスペロ
ハワイ州上院議員

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1960 年 11 月 6 日、横須賀の米海軍基地で生まれた。両親はフィリピン出身、父は 21 年間にわたり米海軍に勤務した。シアトル大学で学び、1982 年に経営学の学位を取得。1987 年、ホノルル市のフラ ンク・ファジ市長より、オアフのコミュニティ委員会制度(コミュニティの市政参 加を推進する制度)の統括者に任命された。 1999 年 12 月、ハワイ州のベン・ケイエタノ知事より州下院議員に任命され、3 年間務めた。2002 年、州上院議員に選出され、その後現在に至るまで 14 年間、州上院議員を務めている。 現在はハワイ州上院の多数院内総務、および上院住宅委員会の議長を務めている。2000年から2016年までの間に、自らが準備した法案のうち92の法案について、ハワイ州議会通過を果たした。


ミア・スリン・グレガーソン
ワシントン州下院議員

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2013 年に初当選を果たし、州内有数の多様性に富んだ地区、第 33 選挙区を代表する 下院議員に任命された。2008 年から 2015 年まで、シータック市議会議員を務めた。 その間には副市長、市長、および地域・全国委員会の委員として活躍。現在は、州議会 で 2 つの下院委員会および航空・ラウル・コーカスの共同委員長を務めている。さまざまな課題に取り組んでいるが、食糧政策を最重要課題のひとつとして位置づけている。ハイライン・コミュニティ・カレッジおよびワシントン大学で学位を取得。自身を含む 4 世代がサウスキング・カウンティ地域に居住している。最近、娘のアレクシスがワシントン大学をめでたく卒業!


マーク・キーム
バージニア州下院議員

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アジア生まれの移民として初めてバージニア州議会議員に選ばれた。現在は州下院議員 4 期目。超党派的かつ有能な議員として知られ、これまでに雇用創出、ビジネス支援、公教育、政府の透明性、退役軍人に関する多くの法案をまとめてきた。議員としての活動のほかには、民間および公共部門で 30 年間仕事をしてきた経験があ る。アジア太平洋市場で事業展開する国際貿易会社も含めて、新規事業の経営に携わってきた。最近、フォーチュン 15 テクノロジー企業の重役に選ばれた。現在は、全国組 織であるアジア系米国人商工会議所の暫定会頭を務めている。連邦上院院内総務の主任法律顧問としての仕事を含め、行政機関・立法機関で弁護士として働いた経験もある。 韓国で生まれ、ベトナムおよびオーストラリアに住んだことがある。カリフォルニア大 学アーバイン校およびヘイスティングス法科大学を卒業。


アルナ・ミラー
メリーランド州下院議員

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インド生まれ。2010 年に州下院議員に初当選し、2014 年に再選を果たした。 インド系米国人女性初の、メリーランド州下院議員。下院歳出委員会に所属し、人事小委員会委員長、資本予算委員会副委員長、運輸小委員会・環境小委員会の副委員長を務めている。全米最長の歴史を誇るメリーランド州女性議員の会の会長も務めている。メ リーランド州モンゴメリー・カウンティの人々に奉仕することを使命として働いてきた。 25 年以上にわたって輸送工学技術者として働き、道路交通網、自転車・歩行者施設の 設計・建設に携わった。メリーランド州下院議員として特に力を入れて取り組んでいる分野は、勤労者世帯へのテコ入れ、子どもの保護、家庭内暴力被害者のエンパワメント、 州のビジネス環境改善、職場での男女平等推進など。メリーランド州で夫と幸せな家庭を築き、家族は 3 人の娘、自身の母、犬 2 匹。


プラサド・スリニバサン
コネチカット州下院議員

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コネチカット州下院議員 3 期目。選挙区はグラストンベリー。州下院共和党のサブリーダー、公衆衛生委員会共和党リーダー、米国健康政策委員会の全国共同委員長を務めて いる。 コミュニティにとって有益な実績を積んできた。例を挙げると、1999 年にプラサド・ ファミリー基金を設立し、地域のチャリティー、卒業支援、スポーツ活動を援助。ハートフォード病院にスリニバサン基金を設立し、教育・資源センターを支援。フェアフィ ールド・カウンティ医師会とアバロン医学校がスリニバサン賞を創設。 正式な資格を有するアレルギー専門家で、1980 年より開業医として医療に従事してい る。その一方で、ボード・オブ・アンバサダーズ、ハートフォード・カウンティ医師会 などの活動にも携わっている。イベントで基調講演を行うことも多い。特に力を入れて支援しているのは、飢餓撲滅、がん研究・資金調達、家庭内暴力や人身売買との闘いなど。結婚していて、子どもは 2 人、孫は 4 人。


ジーン・ウー
テキサス州下院議員

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第 137 区選出のテキサス州下院議員。2012 年に当選を果たす前は、ハリス・カウンテ ィ地区検察局で検察官として働き、何千人もの犯罪被害者に代わって正義を追求してきた。州下院議員としての活動の中で特に力を入れて取り組んでいるのは、公教育の強化、公衆安全の向上、児童福祉などの分野である。下院エネルギー資源委員会および下院内政 委員会のメンバーとして活動。ヒューストン南西部のシャープスタウンで育った。 テキサス A&M 大学で理学士号を、テキサス大学オースティン校の LBJ スクール・フォ ー・パブリックアフェアーズで修士号を、ヒューストンの南テキサス法科大学で法律の学位を取得した。 妻のミヤ、息子二人(ウィンストンとリンドン)とともにヒューストン南西部に居住。


パネル・ディスカッション「リーダーシップの多様化:アジア系アメリカ人州議会議員が歩んできた道のり」

12月8日に東京で開催された当パネル・ディスカッションでは、6名それぞれが米国で政治家として歩んできた様々な道のりについて、リーダーシップの多様性という観点から話しました。