米日カウンシル、海外留学に向けた渡邉利三寄付奨学金を設立

米日カウンシル(本部:米国ワシントンDC)は、渡邉利三財団の渡邉利三会長から寄贈された1,000万ドルという寛大な寄付金に基づき、日米間の留学のための奨学金の給付を開始いたします。米日カウンシルにとってこれまでで最高額であるこの寄付金は、若者の異文化教育に対する持続的な支援を可能にします。

米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金は、1学期間または1年間の、米国または日本への留学を希望する大学生に給付される学資援助です。渡邉氏の寄付金は、リーダーとしての素質があり、同奨学援助がなければ留学は不可能である日本人や米国人学生に奨学金を給付します。初年度である2016-17年のプログラムでは、米国に留学する日本の大学生を受給対象者とします。翌年度以降には、日本に留学する米国人学生も支援していく予定です。

この奨学金は、渡邉氏自らの経歴を踏まえ、実現したものです。同氏は、学生時代に日本政府の奨学制度を活用し、後に別の学費援助も受け、名誉ある奨学金の受給者として米ブランダイス大学への留学を果たしました。人生の転機となる海外経験を経た同氏は、米国等の国々で大規模な国際事業を展開する日本企業Nikkenでキャリアを確立しました。そして「恩送り」をしたいという気持ちから、同氏は2015年末、本奨学金設立に向けて米日カウンシルに自己資金1,000万ドルを寄贈しました。奨学金なくしては留学が不可能という学生に留学の機会を与えたいというのが同氏の願いです。

「米日カウンシルの取り組みには感銘を受けています。人と人とのつながりに対する尽力は称賛に値するものです。」と渡邉氏は述べました。「米国に留学して目標を達成できたのは、奨学金の出資者や運営者の方々が私の持つ可能性を信じてくれたからです。私も同じように学生を支援し、世界を知る機会を提供したいと考えています。」

「渡邉氏からの極めて寛大かつ永続的なご寄付に心より感謝しております。」と、米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長は述べました。「日米の数多くの学生を支援し、日米関係の次世代リーダーを育成できると期待しています。」

米日カウンシルは、奨学金受給者の募集と採用、および彼らへの支援を行い、日米関係に貢献する将来のリーダーとして奨学生をTOMODACHI世代に迎えます。本奨学金では、申請者が選択した留学の参加費用を最大で全額支給します。詳細は、こちらをご覧ください:http://ja.usjapancouncil.org/watanabe_scholarship

米日カウンシルについて

米日カウンシルは、グローバルな視野で日米関係の強化に専念する、教育的非営利団体です。日系アメリカ人のリーダーシップのもと、米日カウンシルは、ネットワーキングやリーダーシップの革新的なプログラムを通じ、人と人との交流において、あらゆる世代の日本人とアメリカ人を活気付け、積極的な活動を奨励する役割を果たします。米日カウンシルは2008年に設立され、本部をワシントンDCに置き、カリフォルニアと東京にスタッフを置いています。2012年には、TOMODACHIイニシアチブを支援するため、米日カウンシル-ジャパンが設立されました。2013年に公益財団法人に認定された米日カウンシル-ジャパンは、東京を本部としています。