アジア系アメリカ人州議会議員が訪日、日本の政治・ビジネスのリーダーと面談(2018年)

多文化的な背景を持つ米国各地のアジア系アメリカ人の州議会議員6名がアジア系アメリカ人リーダー訪日プログラムに参加し、11月30日から12月8日にかけて、東京、京都と大阪を訪問しました。一行は日本の政治のリーダー、企業の幹部、非営利組織のリーダーや教授等と面談して意見交換を行い、ネットワークを構築しました。

5年目となる今年のプログラムには、下記の6名の州議会議員が参加し、4名にとっては、今回が初めての訪日となりました。

  • マーク・S・チャン氏(メリーランド州下院議員)
  • スティーブン・S・チョイ氏(カリフォルニア州下院議員)
  • ミシェル・キダニ氏(ハワイ州上院議員)
  • フー・リー氏(ミネソタ州下院議員)
  • テレサ・マー氏(イリノイ州下院議員)
  • ユーリン・ニュー氏(ニューヨーク州下院議員)
(左から)大野修一 笹川平和財団理事長、マー議員、チャン議員、チョイ議員、笹川陽平 笹川平和財団名誉会長、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長、キダニ議員、リー議員、ニュー議員、アイリーン・カワナベ全国州議会議員アジア太平洋系アメリカ人幹部会理事

政府のリーダーとの面談では、一行は、小池百合子東京都知事と都議会議員、門川大作京都市長ならびに京都市会議長と副議長、大阪市会議長と副議長と話し合いました。また、ウィリアム・ハガティ 駐日米国大使、ジョセフ・ヤング在日米国大使館首席公使、国会議員や外務省の官僚とも意見交換を行いました。

ビジネスや非営利団体のリーダーとの面談では、一行は、経団連や経済同友会と話し合いました。また、ダイキン、日本IBM、パナソニック、関西経済同友会や在日米国商工会議所を訪問した他、笹川陽平氏(笹川平和財団名誉会長ならびに日本財団会長)および大野修一氏(笹川平和財団理事長)、共同通信ならびにNikkei Asian Reviewのジャーナリストとも面会しました。               

また、米日カウンシルと笹川平和財団の共催のもと、大阪で開催されたパネルディスカッション、「リーダーシップの多様化:アジア系アメリカ人州議会議員が歩んできた道のり」にも登壇しました。モデレーターのかれん・ケリー氏(駐大阪・神戸米国総領事)が進行を務める中、議員らは、それぞれが様々なキャリアを経て、米国で政治家として歩んできた道のりや、昨今の社会状況を踏まえ、政治における多様性が果たす重要な役割についても話しました。

チャン議員は韓国系アメリカ人の一世で、メリーランド州アジア系アメリカ人・太平洋諸島出身者コーカスのアウトリーチ・チェアマンを務めました。チョイ議員は平和部隊の語学教師として韓国から米国に移住し、後に図書館・情報学の博士号を取得しました。日系人の父親を持つキダニ議員は、様々な文化の中で育ち、マイノリティに対する思いやりが培われたといいます。モン族の血を引くリー議員は難民として米国に移住した後、25歳の若さでミネソタ州下院議員となりました。マー議員は、200年の歴史を持つイリノイ州議会において、初のアジア系アメリカ人議員です。台湾系アメリカ人であるニュー議員は、ニューヨーク州で初のアジア・太平洋系議員タスクフォースの設立者の一人でした。米日カウンシル会長のアイリーン・ヒラノ・イノウエ、そして全国州議会議員アジア太平洋系アメリカ人幹部会の理事であるアイリーン・カワナベ氏が、一行の訪日に同行しました。

アジア系アメリカ人リーダー訪日プログラムは、笹川平和財団が助成し、日米間の人と人とのつながりを構築することに寄与する非営利団体である米日カウンシルが、全米州議会議員アジア太平洋系アメリカ人幹部会と連携して実施しています。プログラム詳細と6名の議員のプロフィールにつきましては以下のウェブサイトをご参照下さい: http://ja.usjapancouncil.org/aald