米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長を追悼して

米日カウンシルのアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長は、闘病の末、4月7日に亡くなりました。米日カウンシルの理事会とスタッフは、アイリーンのご家族に心から哀悼の意を表します。

フィリス・キャンベル理事長は、米日カウンシルのメンバーに宛てた特別なメッセージで、次のように書きました。「私たちは皆、この訃報に大きなショックを受けています。アイリーンは日米関係において稀有な存在で、米日カウンシルの使命を遂行する中で、太平洋の両側のリーダーから尊敬されていました。米日カウンシルの創設以来、アイリーンは、自身の知恵と起業家精神を活用し、戦略的ビジョンを念頭に入れつつも米日カウンシルのあらゆる側面を把握し、大胆な考えと決意を持ってあらゆる課題に取り組みました。」

今年1月、ヒラノ・イノウエ会長は、年内に退任することと、後継者となる最高経営責任者(CEO)の募集において理事会を支援することを発表しました。また、「日米関係に永続的な貢献ができたことを願っています」とし、米日カウンシルの会長を務めたことは「一生の名誉」だったと述べました。

米日カウンシルに加え、ヒラノ・イノウエ会長は、全米日系人博物館の創設に携わり、20年間館長を務めました。また、フォード財団理事長、クレスゲ財団理事長、スミソニアン協会アジア太平洋アメリカンセンター理事長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校テラサキ日本研究センター顧問委員長、ワシントンセンター理事、インディペンデントセクター理事、アメリカ芸術科学アカデミー・フェロー、南カリフォルニア大学公共政策学部顧問、アメリカ博物館協会理事、ナショナル・トラスト理事、スミソニアン協会理事、トヨタ自動車株式会社多様性諮問委員会メンバー、ソデクソ社ビジネス諮問委員会メンバー、大統領の芸術・人文科学委員(大統領より任命)、カリフォルニア女性の地位向上委員会委員長などを歴任し、コミュニティ活動にも従事しました。

新しいCEOが任命されるまで、ヒラノ・イノウエ会長の任務は、米日カウンシルの最高執行責任者(COO)であるテリー・スエットナムと、取締役副会長のローラ・ウィンスロップ・アボットが引き継ぎます。

追悼式等に関しては、現在の新型コロナウイルス感染症の世界的な危機が収束してから準備を行い、発表致します。ヒラノ・イノウエ会長のご家族は、お花やカードの代わりに、彼女の名前で米日カウンシルへのご寄付をお願いしています。