日米のリーダー、2018年の米日カウンシル・アニュアル・カンファレンスにて、持続可能な未来の構築について話し合う

小池百合子東京都知事(写真中央)を迎える米日カウンシル会長のアイリーン・ヒラノ・イノウエ(左)と米日カウンシル副理事長の木澤朋子氏(右)

日米関係の強化に貢献すべく活動する教育的非営利団体である米日カウンシル(本部:米国ワシントンDC)と公益財団法人米日カウンシル-ジャパンは、11月8日から9日にかけて、第9回アニュアル・カンファレンスを東京で開催しました。『持続可能な未来への投資 ~パートナーシップによって実現するインパクト~』のテーマの下、700人以上の日米のリーダーが集い、両国でフィランソロピーとNPOセクターをいかに強化するか、皆にとって持続可能な未来をいかに構築するか、政治動向に左右されずいかに日米関係を継続的に強化できるか、などについて話し合いました。また、女性リーダーやミレニアル世代のリーダー、スポーツやテクノロジーといった多様な分野を率いるリーダーにも焦点を当てました。

本カンファレンスでは、両国にとって永続的で持続可能な未来を保証するための様々な方法を日米のリーダーが模索しました。基幹特別講演者として、小池百合子東京都知事は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について話し、三毛兼承氏(株式会社三菱UFJ銀行 取締役頭取執行役員)は両国の繁栄におけるイノベーションの重要性について話しました。ピーター・フィッツジェラルド氏(グーグル合同会社 日本法人代表)とジョン・マエダ氏(Automattic コンピューテーショナルデザイン及びインクルージョン担当 グローバルヘッド)らは、デザイン思考や多様性といった視点からテクノロジーについて話しました。また、ピーター・ランダース氏(ウォール・ストリート・ジャーナル 東京支局長)、船橋洋一氏(アジア・パシフィック・イニシアティブ 理事長、元朝日新聞社主筆)、彦谷貴子氏(コロンビア大学 ジェラルド・L・カーティス准教授(日本政治・外交))は、数日前に行われたばかりの米国の中間選挙について話し合い、国内政治の状況にかかわらず日米関係が強固であり続けると語りました。有馬利男氏(一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 代表理事)、国谷裕子氏(ジャーナリスト、国連食糧農業機関(FAO)日本担当親善大使)は、両国がいかに持続可能な開発目標(SDGs)を達成できるかについて語りました。

歌舞伎俳優の市川海老蔵氏による特別公演も行われました

二国間関係を継続的に強化する次世代リーダーを育成することの重要性も大きく取り上げられました。米日カウンシルと在日米国大使館が主導し、日本政府の支援も受ける官民パートナーシップであるTOMODACHIイニシアチブの交流プログラムに参加した学生たちは、海外での経験でいかに人生が変わったかについて語りました。ウィリアム・ハガティ駐日米国大使は、TOMODACHIアラムナイのために行われたレセプションで彼らの成功を祝しました。TOMODACHI新生リーダープログラムに参加したミレニアル世代の日系アメリカ人リーダーらは、多様性とインクルージョンが両国で重要な役割を果たし続けると語りました。

同時に、現在と過去のリーダーの活躍があってこそ、今後の成功が可能であるということも強調されました。安倍首相は、本カンファレンスに向けたビデオメッセージを通じ、日系アメリカ人による日米関係への貢献を称賛しました。150年前に日本からハワイに到着した最初の移民、「元年者」の歴史を振り返るセッションは、ハワイと日本の強固な絆が、コミュニティで構築された人間関係に基づくものだということを明らかにしました。歌舞伎俳優の市川海老蔵氏は、日本の伝統芸能を国際的な観衆に披露するため、TOMODACHIを祝したレセプションで特別公演を行いました。また、ドキュメンタリー映画『アメリカンストーリー:ノーマン・ミネタとそのレガシー』の日本プレミア上映会は、政党を超えて正しいことを追求してきた先駆的な日系人政治家として、ミネタ氏(ミネタ・アソシエーツ社長兼CEO、元米国運輸長官、元米国商務長官)の半生とキャリアを称えました。

(左から)ダイアン・フカミ氏(ブリッジ・メディア 社長、「ミネタ・レガシー・プロジェクト」 ディレクター兼共同プロデューサー)、デブラ・ナカトミ氏(ナカトミ・アンド・アソシエイツ 社長、「ミネタ・レガシー・プロジェクト」共同プロデューサー)、ミネタ長官

その他のパネルディスカッション、ワークショップやフォーラムでは、持続可能なビジネス戦略、女性のリーダーシップ、人口高齢化への対策などが取り上げられました。また、伊原木隆太岡山県知事、川勝平太静岡県知事、湯﨑英彦広島県知事らが米日カウンシルのガバナーズ・サークル等の活動を通じた地域間の協力について語った他、様々な業界のリーダーがTEDのようにトークを繰り広げ、それぞれの立場から日米関係を考察しました。

本カンファレンスの詳細については、以下のリンクをご参照ください。
http://ja.usjapancouncil.org/2018_us_japan_council_annual_conference
本カンファレンスの写真はこちらからご覧いただけます。

米日カウンシルについて

米日カウンシルは、日系アメリカ人のリーダーシップのもと、グローバルな視野で日米関係の強化に専念する組織です。米日カウンシルは、ネットワーキングやリーダーシップの革新的なプログラムを通じ、人と人との交流において、あらゆる世代の日本人とアメリカ人を活気付け、積極的な活動を奨励する役割を果たします。米日カウンシルは2008年に設立され、本部をワシントンDCに置き、カリフォルニア、ハワイと東京にスタッフを置いています。2012年には、TOMODACHIイニシアチブを支援するため、米日カウンシル-ジャパンが設立されました。2013年に公益財団法人に認定された米日カウンシル-ジャパンは、東京を本部としています。

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