スザンヌからのご報告

先週ワシントンDCで開催された米日のカウンシルアニュアル・カンファレンスは、盛会のうちに終えることができました。これを受けて重要な章が幕を閉じ、新たな章が始まろうとしています。この度私は、2024年第1四半期をもって米日カウンシルの会長兼最高経営責任者(CEO)を退任することとなりました。退任後は、Geodesic Capitalで新たなキャリアを追求する予定です。理事会は私の後任者募集を開始しました。

私は組織が健全で成長軌道にあるこのタイミングでの交代は正解だと考えています。実際米日カウンシルは どの角度から見ても安定した基盤にあり、今後さらに大きな影響と成果を生み出す態勢が整っています。

現在、米日カウンシルは様々な会議を開催し、ネットワークを広げ、コミュニティを築いています。私たちはネットワークを活用して、部門、世代、文化、国境を越えた連携が必要となる複雑な二国間の課題に対応しています。日米関係と社会全体の利益のために、この重要な任務に積極的に取り組むコミュニティを維持するために、リーダーシップ人材のパイプラインを築いています。 

在米日系人リーダー訪日プログラム(JALD)、新生リーダープログラム(ELP)、アニュアル・カンファレンス、TOMODACHIなどの、米日カウンシルを代表するプログラムは、他に類を見ないものばかりです。意欲ある熱心なメンバーが、理事会、各地域やアフィニティ・グループ、アラムナイ、各種委員会をリードし、プログラム参加者は米日カウンシルを動かす力となっています。スポンサー、寄贈者、政府や民間の友人は、米日カウンシルが独自の画期的なプログラムや他の活動を実現するための資金と機会を提供してくれています。 

人と人との交流を強化し、共通の理解と問題解決を実現するために、私たちは多様な部門、世代、地域のリーダーの結びつきをさらに深める努力を続けています。次期会長兼CEOとして米日カウンシルをリードすることにご興味がおありの方は、こちらの職務記述、要件、 応募方法 をご覧ください。

14年ほど前にアイリーン・ヒラノ・イノウエ前会長に出会って以来、米日カウンシルは私の人生の一部になってきました。東日本大震災後、私はジョン・ルース駐日大使(当時)のシニアアドバイザーとして、アイリーンと協力してTOMODACHIイニシアチブを立ち上げました。その中で、人と人とのつながりを通じた助け合いや日米関係の強化に米日カウンシルが果たす決定的な役割を、目の当たりにしたのです。米日カウンシルの使命に共感した私は、政府を離れて5年の間、アイリーンの下で副会長兼最高執行責任者(COO)を務めました。トヨタ・リサーチ・インスティテュートを経て、2020年にはアイリーンの急逝に伴い 、彼女のビジョンを実現するため米日カウンシルに復帰し、パンデミックの混乱を乗り切りました。皆様のご支援のおかげで、この非常に困難な時期を乗り越え、私たちの使命にさらに力強く取り組み、その実現に近づくことができました。 

退任は容易な決断ではありませんでしたが、米日カウンシルのコミュニティの一員として、今後も全面的に関わり続けるつもりです。同時に、米日カウンシルとは違う場所での挑戦に胸を躍らせ、新たな職場でも日米関係の強化という任務を果たし続けたいと願っています。1月以降は後任者への引継ぎを進めつつ、新たな道へと踏み出しながら、担当する日常業務から少しずつ退いていく予定です。その間に多くの皆様とお話する機会を持つことができれば幸いです。米日カウンシルの重要な使命に対して、今後もご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。

スザンヌ・バサラ
会長兼CEO